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Excel~DSUM関数で条件に合うデータを合計しよう~エクセル

エクセルで指定した範囲内において、複数の条件から一つでも条件をみたした場合に数値を合計するDSUM関数について説明します。

  • DSUM関数の書式はDSUM(データベース, フィールド, 検索条件)になります。
  • データベースは見出しを含めた表全体を指定します。
  • フィールドは合計したい数値の列の見出しを指定します。
  • 検索条件は条件を表す為のセル範囲になります。データベースで指定した範囲において条件にしたい列の見出しと同じ名前の見出しを入力しその下に抽出したい条件を入力します。同じ行がANDを意味して同じ列がORを意味します。

文字列を条件にする

下の画像の例で(1班の男性)か(3班の女性)のいずれかの条件を満たした人のポイントの合計をセルF6に表示したい場合はセルF6に=DSUM(A1:D7,D1,F1:G3)と入力しEnterを押します。

データベースは見出しを含めた表全体を指定するのでセルA1からセルD7の範囲を設定するのでA1:D7になります。

フィールドは合計したい数値の列の見出しを指定するので今回はポイントを合計したいので見出しのセルD1を指定します。

検索条件はこの例ではセルF1からセルG3の範囲を指定するのでF1:G3になります。データベースの中の条件にしたい項目の見出しと同じ名前の見出しを入力します。この例では班と性別を条件に指定していて、その下に1班男性、その下に3班女性と入力してあります。同じ行がANDを意味して同じ列がORを意味しているので、この例だと(1班AND男性)か(3班AND女性)の条件にあてはまる人のポイントの合計を表示します。

つまりセルF6に=DSUM(A1:D7,D1,F1:G3)と入力しEnterを押すと1班の男性であるAさんのポイント1000と、3班の女性であるFさんのポイント1700の合計2700がセルF6に表示されます。

フィールドの条件を変えるとF6の数値も変わります。例えば(1班の女性)か(2班の女性)に条件を変えるとF6の値も1班の女性であるDさんのポイント1500と、2班の女性であるBさんのポイント2000の合計3500に変わります。

数値を条件にする

下の画像の例で30歳以上の男性のポイントの合計をセルF5に表示したい場合はセルF5に=DSUM(A1:D7,D1,F1:G2)と入力しEnterを押します。

データベースは見出しを含めた表全体を指定するのでセルA1からセルD7の範囲を設定するのでA1:D7になります。

フィールドは合計したい数値の列の見出しを指定するので今回はポイントを合計したいので見出しのセルD1を指定します。

検索条件はこの例ではセルF1からセルG2の範囲を指定するのでF1:G2になります。データベースの中の条件にしたい項目の見出しと同じ名前の見出しを入力します。この例では年齢と性別を条件に指定していて、年齢の下に>=30、性別の下に男性と入力してあります。同じ行がANDを意味するので、この例だと(年齢が30歳以上AND男性)の条件にあてはまる人のポイントの合計を表示します。

つまりセルF5に=DSUM(A1:D7,D1,F1:G3)と入力しEnterを押すと30歳以上の男性であるAさんとEさんのポイントの合計3000が表示されます。

任意の文字列を含む事を条件にする

任意の文字列を含むことを条件に指定したい場合はワイルドカードの*(アスタリスク)か?(クエスチョンマーク)を使います。*は文字数無制限の文字列を意味します。例えば"あ*"は最初に"あ"を含む文字列を意味します。"あいうえお"でも"あい"でも条件に一致したとみなされます。"*お"は最後に"お"を含む文字列を意味します。"あいうえお"でも"えお"でも条件に一致するとみなされます。?は1文字を意味します。たとえば"あ?"は最初に"あ"を含む2文字を意味します。"あい"や"あう"は条件に一致しますが、"あいう"は条件に一致しません。最初に"あ"を含む3文字を条件にしたい場合は"あ??"とします。

下の画像の例で1班で名前の最後に"さん"を含む人のポイント合計をセルE5に表示したい場合はセルE5に=DSUM(A1:C7,C1,E1:F2)と入力しEnterを押します。

データベースは見出しを含めた表全体を指定するのでセルA1からセルC7の範囲を設定するのでA1:C7になります。

フィールドは合計したい数値の列の見出しを指定するので今回はポイントを合計したいので見出しのセルC1を指定します。

検索条件はこの例ではセルE1からセルF2の範囲を指定するのでE1:F2になります。データベースの中の条件にしたい項目の見出しと同じ名前の見出しを入力します。この例では班と名前を条件に指定していて、班の下に1班、名前の下に"*さん"と入力してあります。同じ行がANDを意味するので、この例だと(班が1班AND名前の最後に"さん"が付く人)の条件にあてはまる人のポイントの合計を表示します。

つまりセルE5に=DSUM(A1:C7,C1,E1:F2)と入力しEnterを押すと1班のDさんとFさんのポイントの合計3200が表示されます。