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Excel~セルを参照しよう~エクセル

セルの参照方法を解説します。

相対参照

相対参照はセルの場所を基準にしています。例えばセルC2に=A2と入力するとセルA2のデータがセルC2に表示されます。これはセルC2と同じ行で左に2列目のセルを参照することになります。セルC2をコピーしてセルC3に貼り付けるとセルC3は同じ行の左に2列目を参照するので=A3となり、セルA3のデータを参照します。同じようにセルG2に貼り付けるとセルG2と同じ行の左に2列目を参照するので=E2となり、セルE2のデータを参照します。

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参照を確認したい場合は参照が入力されたセルをダブルクリックすると計算式が表示され、参照元のセルが青や赤の枠で囲まれます。

=A2や=A3のように単一セルだけを参照してもあまり意味がないので計算式に参照を取り入れると計算が楽になります。

例えばセルC2に=A2+1と入力するとセルC2にA2のデータ1に1が加算された2が表示されます。これはセルC2と同じ行で左に2列目のセルに1を加算することになるので、例えばセルC2からC6までオートフィルするとセルC3も同じ行の左に2列目のデータに1を加算するので=A3+1となりA3のデータ、2に1が加算された3が表示されます。同様にC4,C5,C6も、それぞれA4,A5,A6のデータに1が加算された値が表示されます。

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複数セルを参照することもできます。例えばセルC2に=A2+B2と入力すればセルC2にセルA2のデータである1に、セルB2のデータである4を加算した5が表示されます。セルB2からセルB4までオートフィルするとセルC3は=A3+B3となり、セルC4は=A4+B4となりそれぞれ計算結果が表示されます。

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関数の引数に参照を使うことも多いです。例えばAVERAGE関数は書式がAVERAGE(数値1,[数値2],...)となっており引数に数値1,数値2・・・の平均を計算します。例えばセルA1に=AVERAGE(1,2,3)と入力すると数値1,2,3の平均2が表示されます。この引数部分に参照を使えます。例えばセルA2からA4にデータがあり平均をセルC2に表示したい場合は、セルC2に=AVERAGE(A2,A3,A4)と入力すれば平均が表示されます。

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範囲を参照するときは、範囲の左上のセル:範囲の右下のセルで指定できます。例えばAVERAGE関数でセルD2にセルA1からB3の範囲の平均を表示したい場合はセルD2に=(A1:B3)と入力すれば平均が表示されます。

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参照は参照元のデータを変更すれば参照先のデータにも即座に反映されるので一度計算式をつくってしまえば、同じ計算がすぐにできます。例えばセルC2に=AVERAGE(A2:A4)と入力されていれば、セルA2,A3,A4にそれぞれ1,2,3が入力さていればC2には平均の2が表示されます。このデータを4,5,6に変更すればC2の値は4,5,6の平均の5に即座に変更されます。

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絶対参照

相対参照ではオートフィルやコピーをすると参照セルが変わりますが、参照セルを保持したい場合は$(ドル記号)を列のアルファベット、行番号の前につけると保持されます。例えばセルC3にA3のデータにB1の乗数2を掛けた値を表示したい場合は=A3*$B$1と入力して参照すると、コピーやオートフィルをしても、B1は絶対参照なので保持されます。C3からC7までオートフィルするとA3は相対参照なのでA4,A5,A6,A7と参照が変わりますが、B1は保持されるのですべてのセルで乗数2を掛けることになります。この状態でセルB1の乗数を変更するとC2からC7の値をまとめて変更することが可能になります。

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