VBA~円グラフで特定のデータ要素を切り離して表示しよう~Excel
VBAで円グラフの特定のデータ要素を切り離す方法を解説します。
円グラフの一部のデータを切り離したい場合はSeries.PointsメソッドのExplosionプロパティで設定します。Pointsオブジェクトの()内にはポイントインデックス番号を指定します。ポイントインデックス番号は凡例が横方向に並んでいる場合は左から1,2,3・・・となり、凡例が縦方向に並んでいる場合は上から1,2,3・・・となります。
既にグラフがある場合
下の画像において下のコードを実行すると第二四半期のデータが円グラフから切り離されます。数値が大きくなるほど遠くに切り離されます。
Sub test1() ActiveSheet.ChartObjects(1).Chart.SeriesCollection(1).Points(2).Explosion = 50 End Sub
グラフのインデックス番号はグラフの作成順に割り振られます。今回はグラフが1つしかないのでグラフのインデックス番号は1となりChartObjects(1)となります。
グラフ作成時に円グラフの一部のデータを切り離す
下のコードを実行するとグラフ作成時にタイトルも設定されます。
Sub test2() With ActiveSheet.Shapes.AddChart.Chart .ChartType = xlPie .SetSourceData Range(Range("A2"), Range("B5")) .SeriesCollection(1).HasDataLabels = True .SeriesCollection(1).Points(2).Explosion = 50 End With End Sub
コードの説明
WithからEnd Withまでがグラフの作成、設定です。
ActiveSheet.Shapes.AddChart.Chart
グラフを書くためのキャンバスを作成しています。
.ChartType = xlPie
グラフの種類を設定しています。xlPieは円グラフになります。
.SetSourceData Range(Range("A2"), Range("B5"))
グラフのデータ範囲を設定しています。
.SeriesCollection(1).HasDataLabels = True
円グラフにデータラベルを追加しています。
.SeriesCollection(1).Points(2).Explosion = 50
第二四半期のデータを円グラフから切り離しています。